Ropponmatsu Urban Nature

六本松キャンパスの植物たちブログ篇(新)

くるみの木(カシグルミ)

六本松キャンパスのくるみの木です。

正式にはカシグルミと言うらしいです。誰かが研究関係で植えたもののようです。キャンパス東側の柵沿いにあり、外からよく見えます。夏から秋にかけて実がみのります。


六本松キャンパスの植物を調べていて、ご近所の方々のお話を伺う機会が多くなりましたが、その中でいちばん驚かされたのが、この木の存在、というか、存在感です。

ある日、キャンパス近辺で植物のチラシを貼っていて、通りがかりの方から「あなた、九大(六本松キャンパスのこと)にくるみの木があるの知ってる?」と尋ねられました。くるみの木があることは以前ちらっと話を聞いていたのですが、その方はそのくるみの木を昔からご存じだったようで、友だちに教えておられるそうでした。実がなる木がお好きとのことでした。

ところがそれからというもの、六本松キャンパス界隈で植物の観察をしていたり、植物のことをご近所で話したりしていると、「九大のあのくるみの木、知ってる?」と、何人もの方からお話を聞かされました。「いつも見ている」「実がなるのを楽しみにしている」「実を持って帰った」…などなど。

最近、キャンパスの閉校式に合わせて、キャンパス外周部の木の、外に張り出している枝が落とされたのですが、キャンパスからだいぶ離れた所でそこにお住まいの方にたまたま、キャンパスの植物の活動をしていると話をしたら、九大にくるみの木があるでしょ、あの木の枝この前伐られてたけど、なんで?…と尋ねられて、びっくりしました。

「ゆるゆる散歩」で紹介すると、いつも大人気です。なかには、葉っぱが食べられるとおっしゃって、お食べになった方々も。


食べられるのかどうか、私はわかりません…。


キャンパス内には、ニッケの木・海紅豆(アメリデイゴ)・すもも・びわなど、人気の高い木がいろいろあります。その木に思い出があったり、その木(キャンパスの木)ではないけれど同じ種類の木に昔の思い出があったり、…そんな木が人気を呼ぶようです。その中でもこのくるみの木はとりわけ熱い関心を持たれているようです。


たまたま会った方々からお話を伺うだけで何人もの方が知っておられたということは、おそらくこの木を見ておられる方はご近所に相当多くいらっしゃるのではないかと思います。

今年は実がほぼ落ちました。葉も落として、いま静かに冬支度をしています。
私の知らないどなたかが、来年の秋のみのりを楽しみに待っていらっしゃるかもしれません。


くるみの木の場所↓